絶頂! メスイキゼミナール (SANWA MOOK) 大島 薫 (著)
三和出版より新しいアナルオナニー本が出ました。
元AV女優の大島薫さんが書かれた『絶頂!メスイキゼミナール』という本で、メスイキ=女性型オーガズムがテーマになっています。
この本はほんといいですよー。
大島薫さんのアナニー愛が詰まっています。
まず、この本の前書きで大島薫さんはドライオーガズムという言葉に疑問を投げかけてるんですね。
ドライオーガズムとは射精しないオーガズムだけど、それなら連続でオナニーして精液が出ないのもドライオーガズムだし精通前のオナニーもドライオーガズムじゃないか、と。
そこで『アナルを刺激した先にある射精しない絶頂』を『メスイキ』と定義して、それについて書いた解説本なんです。
過去にアナルオナニーの本やドライオーガズムの本はいくつか出てましたけど、大島薫さんが『メスイキ』を定義した上で解説した本となっています。
目次
『絶頂!メスイキゼミナール』はこんな人にオススメ
この本の118ページのうち40ページがアナルオナニーの準備である浣腸、腸内洗浄、アナルマッサージの話です。
なのでアナニー初心者でもこれを読めばアナニーに手を出しやすい本である反面、アナニー経験者にとって3分の1がアナニー準備の話というのはページを割きすぎかなと思います。
またアナニーの教則的な話や、ドライオーガズムを得やすいアネロスの使い方については少なめです。
初心者から経験者まで広く読んでもらおうとしている反面、手を広げる事を意識しすぎてて深い話が少し足りないかなとも感じます。
大島薫さんのアナニートークをもっと読みたかったっていう印象も受けますね。
なので
- アナニーに興味がありアナニーやメスイキの知識を知りたい
- アナニー経験者で、新しいアナニーに手を出したいから大島薫さんのアナニー話を読みたい
- 大島薫さんのファン
という方にオススメです。
アナニー初心者の方はアナニーの基礎知識やベーシックな楽しみ方を知るために、この本の前でも後でも良いので『ひとりでできるもん』は読んで置いて欲しいなと思います。
『ひとりでできるもん』は初心者向けとして今でもすぐれた本ですので。
ほぼ『大島薫のメスイキの楽しみ方はこんなやり方』という話
第3章の頭にこんなことが書かれています。
ここで初めに断っておきますが、ボクは一般的なアナルオナニーの教則本のようなメスイキの手順を説明するつもりはありません。
ボクがお教えするのは世界一簡単なメスイキ方法です。これを読めば90%近くの人がメスイキに達せられると自負しております。
第3章ではその通り
- 世界一簡単なメスイキの方法
- 性液の暴発を抑える秘訣
が書かれています。
中でもNEXUS REVO(ネクサスレボ)を使ったメスイキ術や、トコロテンの話はとても面白いです。
本のタイトルの都合上、基本的に射精を伴わないメスイキの話が中心ですけど、大島薫さん自身は射精も楽しんでおられるようでディルドを使ったトコロテンのやり方も書いています。
これは僕もアナニーをはじめた頃によくやっていたんですけど手頃にアナルのオーガズムを楽しめるんですよね。
ただ『メスイキゼミナール』というタイトルでメスイキの話だけでなくトコロテンの話から射精の話まで幅広く書いているので、メスイキの話を期待して読んでいると違和感があるかもしれません。
メスイキの定義が自体が曖昧になる可能性もありますね。
なのでもう少し定義を明確に書いて、この章はメスイキについて詳しく書いてて、こっちの章はトコロテンの話を書いている〜みたいに章の表記を分けても良かったかなと思います。
半端にアナニーについての話を網羅しようとするよりも『メスイキゼミナール』と名打つなら『メスイキ』に特化した本にしても良かったかなと
まとめ
この本の話をまとめますと
- 精液が無いから射精しない→空イキ
- アナルを刺激した先にある射精しない絶頂→メスイキ
- 大島薫流の『90%近くの人がメスイキに達せられる方法』を紹介
- ただし大島薫さんは「メスイキにスッキリ感はない」という理由で射精も楽しんでいるのでその楽しみ方も載せている
- 本の3分の1がアナニー前の準備の方法
- アネロスジャパンのスタッフ対談があるがアネロスの話は多くない
- 最後の数ページは大島薫さんが監修したオルカというアナニーアイテムの紹介
といった感じです。
販売してすぐにAmazonで売り切れるなど、かなり人気がある本なので興味がある方はぜひ。
アネドラ的『メスイキゼミナール』の考察
ここからは本を読んだ人向けの話です。
読んだ前提で書きますので、本を読まないと話が分かりづらくなるかもしれません。
ドライオーガズムの定義、空イキの定義、メスイキの定義
最初にしっくりこなかったのがドライオーガズムの定義です。
ドライ=乾いた、オーガズム=絶頂なので射精しなければ確かにドライオーガズムです。
でも僕は精液が出なくても賢者タイムを引き起こすオーガズムはウェットオーガズムだと思ってます。
手コキでオーガズムを得てたら精液がでなくてもやっぱりそれはウェットオーガズムの快感の質なんですよ。
逆にアナニー中にトコロテンしてしまっても快感の質がドライオーガズムに似たものもあります。
性液が出てしまってるからメスイキとは呼べないのかもしれませんが、アナルでしか得られない質感の快感です。
この定義付けってかなり難しいものなんですけど、もしかしたら僕が感じているアナルオーガズムと大島薫さんが感じているアナルオーガズムって感覚が違うのかなと思いました。
結局オーガズムって人それぞれ感じ方は違うし、どういった快感が好きかなんていうのも人それぞれなんですよね。
だからアナニー経験が高まれば高まるほど快感ってガラパゴス化していくのかもしれません。
そしてガラパゴス化した快感の話を聞けるのってすごく面白いんですよ。
普通そういう話って人前ではしないですよね。
アナニー歴17年の大島薫さんのメスイキトークを読める機会なんてなかなかないです。
なのでこの本を読んで頂いて、自分のアナニーのスパイスにして頂きたいわけです。
P.14のメスイキの表現について思うこと
こう書かれています。
たまに前立腺でドライオーガズムを感じた方の感想に「射精の快感が永遠に続くようだった」というものを見かけますが、あれは実際のところメスイキの経験が少なく形容する言葉として射精を挙げる他なかったか、もしくは本人も気付かないうちにトコロテンに至っていたかのどちらかだと考えられます。
僕は
- 射精に近い快感→男性型ドライオーガズム
- 射精とは違う射精を伴わない快感→女性型ドライオーガズム
と定義しています。
僕は「射精の快感が永遠に続くような絶頂」を何度も経験しています。
例えばマル秘堂さんにはじめて行った時は特に精液を事前に出して空っぽにするようなことはありませんでしたが、射精のような絶頂を感じたにもかかわらず射精していなかったというのがあります。
もちろんアナニー中にもあります。
先ほども書いた通り僕の感じているドライオーガズムの質と、大島薫さんの感じられている快感は違うのかもしれません。
このサイトはアネドラ流のドライオーガズム法であり、この本は大島薫さん流のメスイキ法であるという事。
どれだけ柔軟に快感を捉えるか、快感の得方を見つけるかがアナルオナニーを楽しむポイントになります。
第4章『そして、メスイキの彼方へ…』に大島薫さんのメスイキへの愛が詰まってる
この4章ではアナニーの話というよりも、アナルで快感を得ることの意義みたいなことが書かれています。
メスイキ、つまり女性側の立場になることで世界は広がります。
セックスの時に愛撫の大事さに気づきますし、自分よがりのセックスが無くなります。
女性のようになることで、社会的な固定概念から離れることができます。
視野が広がります。
自分はもっと自由になっていいんだと、他の人の気持ちになることは体験することで簡単になれるし、簡単に心を解放できるんだと。
大島薫さんが一番言いたいことってこれだと思うんですよね。
アナニーってなんのためにあるんだとは僕も思う時があります。
大島薫さんはそれを言語化してくれました。
皆さんもぜひメスイキゼミナールを読んで、大島薫さんの包容力の高さや心の広さを知っていただきたいです。
メスイキを経験することで、心柔らかな新しい自分にめざめるかもしれません。
オリジナリティのあるアナニーを目指せ
結局、人それぞれ気持ちいいものは違います。
オーガズムに達する道筋は違うし、目指すゴールも違う。
だから僕は大島薫さんの文章に賛成なところもあれば違和感を感じるところもあるわけです。
10人いれば10通りの快感や快感へのプロセスがあると言うこと。
この本にしろ僕のサイトの記事にしろそうなんですけど、結局はみんながみんな自分のやり方を見つけるしかないんですよね。
他の人の情報を鵜呑みにするのではなく、自分が感じている快感を信じる。
それこそがアナニーをするにあたって一番大切なことだと思います。
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